ショーウインドーのナマケモノはいくらですか
2009年10月5日 The Sun (UK)
翻訳協力:稲毛 瑞依、校正協力:津田和泉
ペンギンやワニが売られている世界で最も風変わりなペットショップで、金魚やハムスターで満足する必要はない。
彼らはサル、ビーバー、コウモリと並んで買い手を得るために競い合っている。 この珍しいナマケモノは8,000ポンド(約1,162,080円)の値がつくだろう。
日本の港町、横浜にある驚くべき動物園には何百マイルも離れた所からも訪問客を引き付ける魅力がある。
正式には The Inner City Zoo Noahとは言うものの、通常の動物園と違い、すべての動物に値札が付いている。ペンギンは200万円―14,000ポンド、ワニの赤ちゃんは10,000ポンド(約1,450,648円)の値が付いている。
しかし、買う前に考えてみてほしい。
日本の都市では大きくなりすぎて対処出来なくなり、飼い主が下水道や公園に放したワニやニシキヘビのような動物に関わる恐怖に悩まされている。この動物園のオーナー Kenji Takahashi氏は自分の3階のオフィスで多数の動物を繁殖させ、厳しい野生生物法から逃れている。
「捕獲された動物が繁殖した場合、それらは絶滅危惧種の国際取引協定で例外として扱われます」と彼は説明した。
「私たちがある割り当ての中で営業をするのなら、商業的に扱うことができる保護動物が他にもいます」。
Takahashi氏は、いわゆる動物園と呼ばれている本当に窮屈な店の中を見てまわるのに3ポンドを少し下回る程度の額(500円)を客に請求する。何十匹もの動物が部屋の周りに高く積み重ねられた小さい檻の中に陳列されている。科学的調査のためにクジラを追跡している国において、動物愛護運動家が怒ったところでほとんど影響力がない。
それにしても、Takahashi氏は全く反省していない。
大小問わず彼が繁殖させたすべての動物は幸せであると彼は主張する。 「彼らが幸せでないなら、繁殖しないでしょう」と、彼は言う。
「私たちは彼らに最高の食べ物を与え、彼らはこの環境に慣れます。動物たちにわかっている世界はそれだけなんだから、当然彼らは幸せなのです」。
価格にはフクロウが 1,765ポンド(約256,384円)、外国産キツネが5,600ポンド(約87,156円)、そしてニシキヘビは600ポンド(約813,456円)と価格がついている。
他には、440ポンド(約63,915円)のオオコウモリ、8800ポンド(約1,278,290円)のタマリンザル、そして珍しい大きな目をしたスローロリス、ナマケモノ類は13,200ポンド(約1,917,434円)で売り出されている。
(1ポンド=145.26円 2009年12月18日)
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コメント
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個人的にはThe Sun誌の記事はまともには受け止めませんが(一方的な意見が多いため人々に与える影響がよくも悪くも大きい)、日本の新聞ももっと野生動物についての記事をのせてもいいはず。
日本人が世界中の野生動物に与える影響を自分から知ろうとしなければ情報が得られない日本。
日本人はもっと日本がどのように野生動物に影響を与えているのかもっと知る場があってもいいと思います。
こちらのペットショップなんて時代遅れです!外来種問題がこれだけ問題になっているのに、金のことしか考えていないのか。ホームページには教育が謳ってありましたが、動物を扱う人なら外来種問題を知っているはず。「"自然環境破壊"という洪水から、できるだけ多くの生命を守り、種の保存に努めよう」ともありましたが、買いきれなくなった飼い主が捨てた場合、日本の野生動物たちが影響をうけます。無知な飼い主だけの責任でなく、それらの動物を供給する側にも責任があります。
こちらのブログはとても参考になります。ありがとうございます。がんばってください! 怒り気味ですみませんでした。
投稿: こや | 2010年2月10日 (水) 05時22分