違法である外来野生動物の押収 オーストラリア
Media-Newswire.com 2009.8.4
翻訳協力:角田 素野香 校正協力:津田和泉
連邦政府の環境調査員がシドニー郊外のMount DruittとConcordを調査中、違法である外来の魚類、ヒキガエルおよびカメを捕まえた。Luke Bond氏(この調査部門の代表者)は、インターネット上でこの外来の魚類、ヒキガエルおよびカメの取引計画があったようだと述べた。
連邦政府の環境調査員がシドニー郊外のMount DruittとConcordを調査中、違法である外来の魚類、ヒキガエルおよびカメを捕まえた。Luke Bond氏(この調査部門の代表者)は、インターネット上で、この外来の魚類、ヒキガエルおよびカメの取引計画があったようだと述べた。
同氏は、オーストラリア検疫検査局(Australian Quarantine and Inspection Service)及び税関国境警備局(Customs and Border Protection)と共に調査し、押収した種の生息環境を特定した。
「100種を超える外来種を押収しました。その中にはチョウセンスズガエルとミシシッピアカミミガメさらに多くの外来の魚類(ライギョおよび淡水性のサメ)などがいました。」とBond氏は述べ、こう続けた。
「現在、2人の男性が我々の調査に協力してくれています。国の環境法では、オーストラリアにこれら外来種を輸入することは違法となります。外来種が国内の水路に入り込んでしまった場合、在来種と食べものあるいは生息地を求めて競合し合い、環境に重大な影響を引き起こすことがあります。もしくは、もっと深刻な病気を引き起こすこともあります。さらに押収した種の中には、人間にも危険が起きることがあり、とくに、大人のライギョはひどいかみ傷を負わせ、チョウセンスズガエルは子どもには有毒になることがあります。
外来種を購入する予定でしたら、法的に認められて輸入されたものかどうか、最初に確認することが必要です。」
国の環境法である環境保護および生物多様性保全法(the Environment Protection and Biodiversity Conservation Act 1999)によると、違反した場合、最高で8,940,000円(11万オーストラリアドル:1Aドル=81.4円:09年11月21日現在)もしくは10年の禁固刑の罰則となる。
違法である野生動物の取引に関するどんな情報でもありましたら、Eメールでお知らせください。
compliance@environment.gov.au
また、オーストラリア国内外で野生動物の密輸に関するどんな情報でもありましたら、税関国境警備局のホットラインへお知らせ下さい。番号1800 06 1800
外来種および外来種の輸入法に関する詳しい情報は、下記をご覧ください。
www.environment.gov.au/biodiversity/trade-use/exoticanimalguide/list.html
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