ノースカロライナ在住男性、絶滅危惧のアロワナ密輸の罪認める
2009年7月28日(火)AP通信
(翻訳協力:呉 静美)
アトランタ(ATLANTA)――ノースカロライナ(North Carolina)在住の男性、Qi Gui Nie氏(33)が、輸出が禁止されている絶滅危惧種の野生生物をアメリカに密輸したことに関する連邦政府の嫌疑で罪を認めた。
連邦検事のDavid Nahmias氏は同日、Lucky Fin., Inc.(ノースカロライナを拠点とする野生生物の輸入業者)の経営者であるNie氏が、10月にベトナムからアトランタを経由して絶滅危惧種である生存したアジア・アロワナを10匹密輸したと述べた。
米魚類野生生物局(U.S. Fish and Wildlife Service)の調査官は、熱帯魚を合法輸入していた貨物船に積まれた複数の箱の底が不自然であることを発見した。
尋問の際、Nie氏は絶滅危惧種の魚について何も知らないと主張した。しかし連邦当局がNie氏のメール内容を調査したところ、アジア・アロワナを購入していたことが明らかとなった。アジア・アロワナ10匹の適正市場価値はおよそ228万円(2009年9月16日時点、91.14円/ドル)である。
Nie氏は9月に、最高で20年の禁固刑および2,280万円(2009年9月16日時点91.14円/ドル)以下の罰金を科される予定だ。
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