棺に密輸象牙、ケニアが押収
2009年7月14日 BBCニュースより抜粋
翻訳協力:市川友子 校正協力:津田和泉
ケニア当局は、ラオス行き航空機内の棺の中に隠された違法の象牙、300kg(600lbs)を押収した。
この大量の密輸品には16本の象牙とクロサイの角が含まれていた。当局によれば、象牙に付着した血液から考えると、つい最近殺されたものではないかという。
ナイロビで停止した当便だったが、始発のモザンビーグからタイを経由し、ラオスに向かった。
ロイター通信によると、押収された密輸象牙には約9千万円(£614,000 1ドル=89.83円 9月26日現在)もの価値があった可能性があるという。
Kenya's Wildlife Service(ケニア野生生物庁当局)からは、この密輸象牙はタンザニアあるいは南アフリカから密猟された可能性があるとの声が上がっている。
クロサイはアフリカ東部か南部でしか発見されない。
象牙の国際取引は1989年より禁止されており、それが1989年以前に捕られたものでない限り、象牙取引は違法行為になる。
しかし、禁止令を施行する動きがほとんどない国もあるのが現状だ。
http://news.bbc.co.uk/go/pr/fr/-/1/hi/world/africa/8150890.stm
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