にんにくの下に隠して密輸された保護種の爬虫類を押収
アジア・パシフィックニュース
2009年4月26日 7時1分グリニッジ標準時間
翻訳協力::山本麻知子 校正協力:津田和泉
クアラルンプール――日曜日、マレーシアの野生生物局の職員が、隣国に密輸されそうになった800匹を超える数のカメと、160匹の保護種のヘビを押収したという報道が流れた。
北ペルリス州野生生物局のスポークスパーソンであるMasnim Abdullah氏は、土曜日タイの国境近くにいた職員が、トラックに積まれ密輸された爬虫類を、2.3トンのにんにくの下から発見したと税関に語った。そのにんにくは、臭いを消すために積まれたものであった。
発見された動物の中には、160匹のキングコブラや814匹のカメがおり、そのカメの中には保護種のマレーハコガメも含まれていたと、スターデイリー紙は伝えている。
Masnim氏は、トラックを運転していたタイ国籍の容疑者は捜査のために拘束されており、もし密輸の罪で有罪になれば、最高懲役3年の刑がつきつけられる、と述べた。
マレーシアには多くの野生生物保護地区や国立公園があり、野生生物当局は絶滅の危機に瀕した動物たちの、違法な密猟や密輸を阻止しようとすることで手が一杯になることが多い。
« アマゾンの不法木材、エコ承認と偽る | トップページ | マリの干ばつに苦しむゾウ »
「35 レッドリスト 絶滅危惧種」カテゴリの記事
- 香港市場に出回る絶滅危惧種であるハンマーヘッドシャークのフカヒレは、主に東太平洋地域産であることが判明(2022.04.12)
- スリランカがゾウ保護のためプラスチック製品の輸入を禁止へ(2022.01.25)
- 陸棲脊椎動物の絶滅が加速していることが調査により判明(2021.12.14)
- キツネザル類のほぼ3分の1とタイセイヨウセミクジラが絶滅危惧IA類に―IUCNレッドリスト(2021.11.16)
- クロマグロ産卵場における致命的な漁具に対するトランプ政権による許可の差し止めを求め複数の団体が提訴(2021.11.02)
「19 アジア」カテゴリの記事
- 香港市場に出回る絶滅危惧種であるハンマーヘッドシャークのフカヒレは、主に東太平洋地域産であることが判明(2022.04.12)
- スリランカがゾウ保護のためプラスチック製品の輸入を禁止へ(2022.01.25)
- 絶滅寸前のヨーロッパウナギが香港のスーパーマーケットに流通(2021.10.26)
- ガラパゴス諸島の貴重な海洋生物を中国の巨大漁船団からどのように守るか(2021.09.21)
- 増大する中国漁船団により世界の海洋資源が枯渇(2021.09.14)
「10 カメ」カテゴリの記事
- ウミガメと陸ガメの受難(2021.08.10)
- 最新の調査により、ウミガメの違法取引がインドネシア、マレーシアおよびベトナムで長年横行していることが判明(2020.08.18)
- 海洋野生生物の複雑な地球規模の密売ネットワークの歴史的発展(2019.10.01)
- 欧州最大の不法なカメの養殖場、閉鎖へ(2018.12.04)
- 警察がマヨルカ島の違法なカメ養殖場を閉鎖(2018.11.22)
「14 両生・爬虫類」カテゴリの記事
- CITES附属書に掲載されるヘビの44年間の国際取引について:保全と公衆衛生に関わる傾向とその影響(2022.02.15)
- ウミガメと陸ガメの受難(2021.08.10)
- トッケイヤモリがCITESの保護下に:それが本当に意味することとは(2020.12.01)
- 最新の調査により、ウミガメの違法取引がインドネシア、マレーシアおよびベトナムで長年横行していることが判明(2020.08.18)
- 両生類の世界的なペット取引: 種の特性、分類学的偏り、および将来の方向性(2020.07.21)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント