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2009年10月 6日 (火)

クルーガー国立公園の境界線を移動し、狩猟場を新設

「畜牛と野生動物が共生するユートピアが提案されることは難しい」

Mike Cadman, The Sunday Independent
2009年 7月12日  Save The Elephants HP

翻訳協力:岩崎奈津子  校正協力:津田和泉

南アフリカ国立公園局(SANParks)は、世界的に有名なクルーガー国立公園(KNP)の西の境界線、48kmの区間を移動させ、新しく面積150km2のトロフィー・ハンティング用の協定公園を作る計画だ。国際野生動物福祉基金 (lFAW)の 南アフリカ支部長であるJason Bell-Leask氏は、新しく狩猟場を設けるというこの計画は「自殺行為です」と語った。

「これはクルーガー国立公園での狩猟を黙認するための隠れ蓑に過ぎず、生態学的・生物学的・道徳的・経済的にいってまったく筋が通っていません」とBell-Leask氏は言う。

「もしこの話が、現在の形のままで決まれば、クルーガー国立公園の野生動物が狩られることになります」

境界線にフェンスが設置されていない地域や私有地の保護区での合法なトロフィー・ハンティングはこの一年で増加しており、Limpopo にあるMakuya と Mthimkulu 地方公園でも2つの認可狩猟場がオープンした。

クルーガー国立公園の一部であるThe exclusive Associated 私設保護区 (Timbavati, Klaserie, Umbabat , Balule)でも2008年と2009年に過去最大数のゾウとバッファローの狩猟割り当て数量が決められた。

Phalaborwaの北部、Klein Letaba と Shingwidzi Riversの間に新しく狩猟区を作るためには、南アフリカ国立公園局は境界のフェンスを移動する必要があるが、これの大部分(西方へおよそ3kmの区間)は1kmあたり21,898円(1円=12.33R  2009年9月17日)の費用で最近改修されたばかりである。
新しいフェンスは、ゾウを収容できなければならず、現存するフェンスに比べ格段に高価である。

農林水産省は先週、同省が行う現存のフェンスの移設は、莫大な費用がかかる上、深刻な動物疾病がその地域の畜産農家の家畜に広がる可能性があることを警告した。また同省は、地域住民と共同で運営される協定公園内に狩猟場を新設するには、その地域で保有している牛15,000頭全てを別の場所へ移動させなければならないと言った。

また、クルーガー国立公園から2-3kmの地点にあるHlomela、Muyexe 、 Mahlati村の近くに、フェンスが建設されることから、野生動物の侵入による家畜の被害が深刻化すると予想される。
南アフリカ国立公園局で保護事業の事務局長を務める Hector Magome博士 はThe Sunday Independent紙の質問に対し、「クルーガー国立公園とフェンスなしで隣接する州立公園・私設保護区・協定公園内での狩猟は認められており、保護地域法に基づくクルーガー地区の管理計画において容認されている持続可能な自然資源の利用という考えに反するものではありません。」と書面で回答した。

さらに「この地域は環境・農業資源に乏しい」とし、「持続可能な自然資源の利用は、環境への影響が最も少なく、地域に恩恵をもたらすという点で最善の選択です」と述べた。
その地域には狩猟の対象になる動物はほとんどいないが、彼は「個体数の増加に伴い、野生動物はしだいに定住するでしょう」と述べた。

また、獣医法は畜牛と野生動物、とくにバッファローが、Greater Kruger内で共存することを禁じているが、現在公共の放牧地として使われている狩猟場の予定地内では、南アフリカ国立公園局はそれを認めることを考慮していると、Magome氏は付け足した。

「私たちは、アフリカの他の地域のように、家畜と野性動物が同じ地域に存在し得ることを将来の法律に盛り込んでほしいと考えています。」と彼は言い、この件に関する地域社会との交渉は依然続いていると付け加えた。

南ア統一民主運動(UDM)の リーダーBantu Holomisa氏は、持続可能な自然資源の利用という概念そのものが公に議論される必要があると述べた。
「国定公園内における持続可能な資源の利用が意味するところ全てを、根本から明確にし、調査し直す必要があります。そしては、環境問題に関する議会のポートフォリオ委員会とその他のステイクホルダーに、このことを明確に説明しなければなりません。」とHolomisa氏は言う。

「残念なことに、彼らは野生動物の保護よりも、大量殺戮のほうに肩入れしているように見えます。」
「私には、南アフリカ国立公園局が持続可能な国定公園の利用を継続消費可能な利用と解釈しているように思えます。とても短絡的な考え方であることに間違いありません。南アフリカ国立公園局はこのように物事を捻じ曲げて、公衆を欺くことはできるかもしれませんが、結局のところ、その意図は明白です。クルーガーの野生動物は、この案が現在の形のまま決まれば、狩猟の対象になります。」とBell-Leask氏は述べた。 
クルーガー国立公園は、ここの敷地にもまたがる狩猟許可によって取り囲まれてしまい、2007年には139万人の観光客が訪れた。

南アフリカで行われている狩猟に加えて、新しくゾウ・バッファロー・ライオンのトロフィー・ハンティングができる狩猟場がクルーガーの南東部の境界線付近であるモザンビークにオープンしている。

農林水産省の最高コミュニケーション責任者であるPricilla Sehoole氏は先週、現在の法の下では、現存するフェンスが西方に移動されれば、提案された協定公園内の全ての畜牛を移動させなければなりません」と言った。
「現時点での、クルーガー国立公園近隣における人と野生動物の対立を考慮すると、この畜牛と野生動物が共存するユートピアが提案できるとは考えにくいです。」とSehoole氏は述べた。

「そのフェンスを村々のすぐ隣に移設することで、実際に、(不健全な)摩擦の緩衝地帯を減らし、(人と野生動物との間の)衝突を増やすことになります。」

http://www.savetheelephants.org/news-reader/items/moving-krugers-border-so-hunters-can-kill.html

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