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2009年10月 1日 (木)

アワビ密漁者が優勢に 南アフリカ

2009年5月21日 CapeTIMES
Melani Gosling、Craig McKune記

(翻訳協力:松崎由美子  校正協力:津田和泉)

専門家によると、アワビの密漁取締り当局は、装備において優る密漁者に劣勢を強いられているという。密漁者は高速船を使い、Hawston(ホーストン)からケープポイントへ、Robben(ロベン)島へさえもたちまち移動できるという。

オーバーストランド地方自治体の監視組織Seawatchに所属するMike Tannet氏によれば、密漁者らは今や取締り官たちよりも性能の良い船を持ち、役人を買収する資金もあるという。

Seawatchは、オーバーストランド地域での密漁が疑われるおよそ100艘の船について、その行動を監視してきた。

政府の海洋沿岸管理局(MCM)は目下、『資金難』と奮闘中であり、密漁の情報を入手しても、そこに配備すべき船も人員もあまりに貧弱すぎると、Tannet氏は言う。

「密漁はますます盛んになっています。それをこのまま許しておけば、それだけ一層密漁者が力を付けることになります。儲けが増えれば、さらに性能の良い船や車を買うことができ、役人を買収する資金も潤沢になります」と、Tannet氏。

法的処罰を強化し、潜水禁止令を厳しく実施しなければ、南アフリカのアワビ資源は獲り尽くされてしまうだろうとMCMは警告してきた。

アワビ資源を評価するために組織されたアワビに関する科学的作業部会(Abalone Scientific Working Group)に関する報告の中で、MCMは、速やかに対策を講じなければ、『密漁によってアワビ資源は今の速度で減り続け、資源の回復は不可能になる』と述べている。

密漁は1990年代に急速に増加し、その後間もなく、この10年間に、『違法採取が商業採取をはるかに上回るという手に負えない状況』に陥った。

1994年からの記録では、違法採取アワビの押収量は、過去6年で『3倍以上』に増加している。2006年には100万個以上のアワビが押収された。

昨年は、Gansbaai(ガンズバイ)とAgulhas(アガラス)のほぼ中間に位置するQuoin Point(クォインポイント)岬とRooi Els(ロイエルス)間のオーバーストランド地域の沿岸で、推定で270万個、863トンのアワビが盗獲された。

MCMの報告では、「押収量の増加は、警察当局の取締り効果を考慮に入れても、違法な活動が時間とともに大幅に増加していることを示している。密漁された総量は、押収量をはるかに上回っている」と、述べられている。

密漁に対抗するために、罰金を引き上げ、2隻の警察船が該当地域を巡回し、民間のアワビ産業を2008年2月に閉鎖した。また、Danger Poin(デンジャーポイント)からQuoin Point(クォインポイント)にかけてと、Bird(バードアイランド)、Dyer(ダイアー島)、Robben(ロベン)島の近海やテーブルマウンテン国立公園の一部を潜水禁止とした。

しかし、科学者らの調査では『密漁が依然として高頻度に行われており、とりわけ潜水禁止地域の要であるデンジャ-ポイントとクォインポイント間で多い』ことが判明した。

2007年から2008年に密漁は若干減少したものの、現在の頻度は『依然として高く、容認できない程度』である。

しかし、デンジャーポイントとクォインポイント間で密漁を根絶することができれば、アワビ資源は『極めて速やかに 増える可能性がある』と科学者らは言う。

だが、イセエビが入り込んでしまっている地域では、そうはいきそうにない。

イセエビはアワビの幼生やウニを大量に捕食するため、West Coast(ウエストコースト)郡ではイセエビが東方へ大移動した結果、海洋生態系が変化してしまっている。

イセエビの移動により、アワビ個体群は二重に打撃を蒙った。というのは、アワビの幼生が大量にイセエビに食い殺されたばかりか、アワビの幼生を体の下に隠して 保護してくれるウニも食べられてしまったからだ。

報告書では、アワビ再生のためのタスクグループを任命して、アワビ資源を監視するための研究と管理を一体化することが推奨された。

その一方で、近年、ケープタウン近辺でもアワビ密漁者の逮捕が行われていることから、密漁者らがさらに遠方まで手を伸ばしていることが示唆される。

先週、ケープポイント自然保護区のBuffels Bay(ブッフェルズベイ)で、アワビを密漁中の船6艘と30人以上のダイバーが捕らえられた。

警察が2艘の船のエンジンを打ち抜き、もう1艘を拿捕した劇的な逮捕によって33人の男が逮捕され、2139個のアワビが押収された。MCMの報道官Carol Moses氏によると、容疑者は全員Hawston(ホーストン)出身であるという。ケープポイントでは、逮捕は『日常的』になっている。

Betty's Bay(ベティーズベイ)地域のアワビはとくに荒らされてしまったため、密漁者らの目をさらに遠くへ向けさせることになったと、Tannett氏は言う。

SA Abalone Industry Association(南アフリカアワビ産業協会)のScott Russell氏は、ケープポイントでの逮捕は『正しい方向への一歩であったが、より重大な事実は、密漁が抑えの利かない状態のままである』ということだと語った。

同氏によると、2008年に南アフリカから輸出されたアワビの3分の2は密漁によるものであることが、国際的NGO組織Trafficの調査で示唆されているという。「これくらい大規模な密漁逮捕が、ケープポイントでは1、2回どころか10回を越えています。ロベン島やダイアー島、東ケープ州の一部におけると同様に、密漁は四六時中行われているのです。」と、氏は語った。

http://www.iol.co.za/index.php?set_id=1&click_id=14&art_id=vn20090521060820902C861249

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