ロシアで新狩猟法成立
2009年7月21日 TRAFFIC HP
翻訳協力:多和郁恵 校正協力:津田和泉
ロシア モスクワ――歴史的な出来事である。ロシア議会が野生動物の狩猟及び狩猟資源の保護に関する法案を通過させた。
これまでロシアでは狩猟法といえば、1892年に皇帝アレクサンドル3世が署名して成立させたものだけであったが、それもロシア革命後の1917年に廃止された。その後、ロシアの狩猟は裁定や裁判所の命令を繰り返すことにより規制されてきた。
新しい法律は、動物の持続可能な利用に関するいくつかの条項を定め、狩猟規則の執行、関連法案の導入に向けて法的基盤を強化するものである。
「TRAFFICはこの新しい法案を大歓迎しています。これはロシア連邦の野生生物の保護管理にとって大きな一歩前進です。」とTRAFFICのAlexey Vaisman氏は述べた。
彼は連邦会議の作業部会の一員としてこの法案の作成に携わった。さらに彼は、この新しい法案には多少の欠陥はあるが、それも秋の国会会期中に検討されるだろうと言った。
この法案は、7月17日、第3回の最終審理後、議会での採決を経て承認、2010年4月1日に発効する。
http://www.traffic.org/home/2009/7/22/new-hunting-law-passed-in-russia.html
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