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2009年9月29日 (火)

密猟者が略奪した象牙200万ポンド分を押収

2009年4月15日 The Independent

(翻訳協力:豊永啓子  校正協力:津田和泉)

Cahal Milmo氏の報告によると、中国及び日本の象牙販売が承認されたことにより、密輸入が増加する可能性がある。

インディペンデント紙の報道によると、この6週間に東南アジアでは、史上3番目に高額の収益を上げた象牙を含む200万ポンド相当の違法象牙を捜査官が押収した。

先月(2009年3月)、ベトナムの税関職員が発見したのは、重さ6.23メートルトン(1メートルトン=1,000kg)で900頭にも上るゾウから採取した1,200本の象牙の切片で、タンザニアのダルエスサラーム港から輸送された委託貨物のプラスチック屑の中に隠されていた。

自然保護団体の話では、1989年に象牙の国際取引禁止が発効されたことから、絶滅の危機に瀕した野生ゾウの個体数が維持され、ケニア及びタンザニアからコンゴ民主共和国(DRC)及びスーダンにいたる国々では、密猟が発見されないレベルにまで達している。

タイで押収された象牙にコンゴ民主共和国産の未加工象牙1メートルトンが含まれていることは、ワシントン条約に基づく2008年10月の決定、すなわちゾウの個体数を維持している南アフリカの4カ国が保有する108メートルトンの象牙を中国と日本へ販売する決定に論争を招く。この決定において重要な条約国である英国政府は、中国と日本への販売を支持する意思を表明した。

自然保護団体は、象牙の押収と密猟の増加は、象牙販売の時期を明確にすることへの危機と、そしてそのことが違法象牙の新たな需要をあおっている証明になりうるのだと主張した。

権威あるアメリカの調査によると、密猟目的の殺害は1980年代後半と同程度であり、保護されずに生き残っているゾウの大群は、規制を改善しない限り2020年までに絶滅の可能性がある。

自然保護団体は、印鑑や彫刻、削って磨いた象牙の需要が伸びている中国へ、象牙の密輸入を偽装するために、合法売買が利用されていると考えており、新しく導入された不正売買対応の基準は不適当だと懸念している。
ベトナムの政府高官は、Hai Phong港でマレーシア船から押収した積荷は中国に向かっていたと考えられると話した。

1年毎に約37,000頭のアフリカゾウが密猟者によって殺されていると、計測されている。インディペンデント紙が入手した数字では、ケニアだけでも、密猟されたゾウの数は、この12カ月で2倍になった。一方タンザニアの政府高官もまた、国が保護している動物の保護区域内で密猟が大幅に増加したという報告を調査中である。コンゴ民主共和国のゾウの個体数は、ここ5年間で3分の1まで減ったと見積もられている。

国際動物愛護基金(IFAW)ゾウプログラムの管理者であるMichael Wamithi氏は次のように語った。「不安を抱かせるこうした一連の出来事は、アフリカの生息域である国々で、ゾウの密猟が徐々に拡大している兆候であり、極東の市場では象牙の違法取引が激増しています。まだ調査中の段階ですが、私たちはベトナムでの6.2メートルトンの象牙貨物が中国の市場へ向かっていたのではないかと睨んでいます。中国の合法的な象牙市場によって、違法取引が隠蔽されつつあるのです。ベトナムには、それ程の数の象牙を売買できるほどの市場はありません。」

象牙売買の禁止は、1980年代を通じてアフリカのゾウが危機的に減少したこと、つまり年間で70,000頭が密猟により殺されていることで発効した。1989年の禁止までに、アフリカ大陸全域のゾウの個体数は、130万頭から625,000頭まで減少したと予測されている。
 
「ワシントン条約」は、今後10年間の販売の停止が決まっている南アフリカ、ナンビア、ボツワナ、ジンバブエからの昨年10月の象牙販売と、密猟や密輸入が増加することとの関連性を否定した。組織の厳密なゾウ取引情報システムでは、1999年の最後に認可された象牙販売の後は、密輸入の減少を示している。それにもかかわらず2005年以後は現在まで、年ごとの押収される象牙の数が増加し続けている。

しかし、TRAFFIC(野生生物国際取引モニタリング組織)は、違法象牙の価格が1キロあたり約138,000円(1,500ドル=1,000ポンド、1ドル=約92円、2009年9月8日現在)に上がったと2月に報告した。その額は、「ワシントン条約」にて議論されており、合法に象牙を販売する際の平均価格が1キロあたり約14,904円だと指摘し、約138,000円という闇取引の価格は不安定だと示している。また、スタッフらの話では、販売側の国々が十分に法律を守っておらず、特定のゾウの群れを標的にし大量に殺害している猟師や売買業者もあり、密猟がますます激しくなっている証拠が十分すぎるほどあるとのことだ。

密猟された象牙が、ケニアでは1キロあたり約3,496円(38ドル、1ドル=92円、2009年9月8日現在)で売られ、ハンターたちは有名なアンボセリゾウを狙っており、昨年は15頭殺された。大人の雄ゾウの象牙は重さ50キログラムほどあり、ゾウ1頭で農夫または猟師1人分の1年間の収入に相当する。その結果、密猟した象牙をアフリカ大陸を横断して輸出し、犯罪組織が極東へと持ち出す取引が伸びている。TRAFFICは、密輸入記録を「ワシントン条約」へ提供するとともに、ベトナムでの最近の押収は、インド洋を渡って密輸ができる、東アフリカの反対側に拠点を置いた、取引に慣れている中間商人がいることの証拠になったと述べた。

最初の象牙禁止へ導く証拠を数多く提供したEIAの常務理事のMary Rice氏は、次のように話した。「多くの地域で密猟が増えている中、私たちはアジアの違法象牙の押収に力を入れます。一回限りの合法とも違法とも取れるような積荷はなく、それらは明らかに首尾一貫した組織的犯行なのです」

http://www.independent.co.uk/environment/nature/16320m-of-ivory-seized-as-poachers-return-to-their-prey-1668855.html

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