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2008年9月29日 (月)

ナミビア、絶滅の危機に瀕するオスゾウの狩猟許可証を発行

Teregraph.co.uk Paul Eccleston記 2008年8月22日付

(翻訳協力:大高陽子・編集協力:石井紀子)

絶滅の危機に瀕するゾウのトロフィーハンティング(注:毛皮、頭などを戦利品として飾るために獲物を狩る。肉のためのミートハンティングと対比)を許可するナミビアの決定に対して保護団体は憤りを感じている。

政府の環境観光省(MET)が6頭のオスゾウを殺すための許可証を発行したのだ。

これにより大物ハンターは約4,270,000円(40,000ドル2008年9月29日11:01現在)を支払えばナミビアの北西砂漠地帯でオスゾウを狩猟する権利が与えられる。

これに反対する人々は、すでに絶滅の危機にある生息数のオスゾウを殺すことは支持できることではなく、砂漠に生息するゾウを絶滅に追いやる危険性があるとしている。

このゾウは、クネネ地方の乾燥した荒地を食べ物と水を求めさまよいながら生息していて、1980年代には狩りや密猟により大量に殺され個体数わずか52頭にまで落ち込んだ。

しかし、ナミビア政府の保護政策や管理措置によりその数は240頭-400頭にまで回復した。

ところが、繁殖は非常に難しく子ゾウの死亡率は80%と高く、メスゾウの多くも出産後まもなく死んでしまう。

その原因は近親交配をしたことによる遺伝的欠陥であると考えられ、残った数少ない繁殖力のあるオスゾウを失うことは遺伝子プールをさらに脆弱にさせ、次の世代に壊滅的な影響を与える可能性もある。

この金になる許可証は貴重な収入源であり、地方公共団体が運営しているクネネ地方の管理局に与えられ、管理局はこれを専門の狩猟会社に売る。

ゾウの保護活動をしている現地のグループは、この許可証は実際よりも多く見積もったゾウの個体数を基にしているとして決定に抗議している。

皮肉なことに政府は、ゾウを野生動物を目玉にする観光産業にとって貴重な種であると
考えており、観光産業は必要とされる多額の外貨をもたらし、観光用のキャンプ場や宿泊施設は多くの雇用を創出している。
批判的な人々は、ゾウは死んでいるものよりも生きているものの方がずっと価値があるのだから、許可証を与えてしまうことは短絡的であると主張する。またこの許可証が、ナミビアの観光地としての国際的な評判を落とすとも言う。

ゾウの保護を求める科学者Betsy Fox博士は、クネネ地方のゾウの個体数では新たに6頭殺されれば対処してゆけなくなるだろうと語った。

「この数(6頭)を認めた観光環境省の役人は、クネネ地方の要である動物種に対してもっとも望ましい保護方法という観点から考えておらず、手早くドルを獲得したい管理局からの圧力に屈したのだ」と観光環境省に宛てた書面の中で博士は述べている。

砂漠に生息するゾウは通常人間と接触してこないのだが、農民達が次第にゾウの領域を侵害しており、それでゾウが地域コミュニティとの摩擦に巻き込まれるようになってきた。

昨年、農夫がメスゾウに襲われ殺されたが、その場所は以前、追い払うためにゾウが撃たれた所であった。

Elephant Human Relations Aidは2003年に設立されたボランティア団体で、ナミビアで地域コミュニティと協力してゾウの保護を援助しており、壁やフェンス、風車などのインフラをゾウによる被害から保護する手助けをしている。

オペレーションディレクターのJohannes Haasbroekによると、トロフィー3頭分が許可されたクネネ地方南部では合計3頭しか繁殖可能なオスゾウは観測されていない。

ナミビア政府はゾウの数を科学的に立証するための十分な調査を行なっていないため、この許可証は発行すべきではないとHaasbroekは主張しており、調査が実行されるまでワシントン条約(絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約(CITIES))事務局はすべての取引許可証を無効にするよう求めている。

「政府は『問題を起こす動物』を発表して許可証を発行するのをやめるべきである。2006年9月から2007年9月までの間に、クネネ地方で12頭のオスゾウが『問題を起こす動物』として撃たれたのだ」

明確に問題を起こす動物と認められるようなオスゾウはおらず、許可証は単に周囲のコミュニティから観光環境省への圧力を抑制するために発行されたにすぎない。トロフィーハンティングに加え、これももし認められたならば砂漠に生息するゾウの個体数に壊滅的な影響を与えることになるだろう」Haasbroekは述べる。

オスゾウは生態学的知識を伝えるためだけではなく青年期のオスゾウを抑制するという社会的に重要な役割を担っているため、オスゾウを殺すことはゾウの群れに重大な障害を与えかねないとHaasbroekは危惧する。
「オスゾウを絶滅させることは社会的崩壊や知の大きな損失につながるだろう。この知は資源への圧力を軽減するのに必要なものである」Haasbroekは言った。

「資源の間違った使い道は、人間とのより多くの軋轢や、政府への更なる圧力、数多くのゾウが撃たれることへとつながっていく。このドミノ式の影響は信じ難い早さでゾウを絶滅へと追いやることになる」

http://www.telegraph.co.uk/earth/main.jhtml?xml=/earth/2008/08/22/eaelephants122.xml

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