フォト
無料ブログはココログ
2017年9月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

にほんブログ村

  • にほんブログ村

« 地中海の象徴クロマグロを脅かす寿司ブーム | トップページ | インドネシアのマーケットでの不正取引で野生生物が危機に »

2008年9月19日 (金)

収益金はどこへ?ジンバブエ政府、象牙で金儲け

New Scientist  Catherine Brahic記 2008年7月16日 

(翻訳協力:宮原小絵・編集協力:戸川久美)

昨夜、アフリカで合法的に保存される在庫象牙の国際取引に中国の参加が認められることが明らかになった。在庫象牙は1回限りで輸出される。この発表を受け、国際動物福祉基金(IFAW)などの自然保護団体は、中国の象牙取引のずさんな管理状況が違法なゾウの密猟への扉を開けてしまうことを恐れ、非難をあらわにした。

ワシントン条約(絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約=CITES)の下で象牙取引は禁止されている。しかし、ワシントン条約締約国はこれまでのところ2度、厳重な管理下で在庫象牙の1回限りの輸出を承認している。この取引から得られた全ての利益は、ゾウの保護活動及び地域開発計画に充てられなければならない。

1度目に在庫象牙の1回限りの輸出が行われたのは、1999年のことである。当時象牙の輸入国として唯一承認されていた日本は、ボツワナ、ナミビア、ジンバブエから50トンの象牙を輸入した。今なお、2度目の 「1回限り」が行われようとしている。しかし、今回は中国も入札することができるのである。

このことは、ワシントン条約の常設委員会が中国の象牙取引の管理を信頼し、密猟によるものではない合法的に輸入した象牙のみが市場で売買されることを、中国が約束できると考えていることを意味する。IFAWなどは中国の象牙市場の劣悪な規制状況を指摘し、今回の決定(全会一致ではなくケニア、マリ、オーストラリアが反対)は間違いであったと主張する。

時が経てば分かるだろう。今回の取引後9年間は象牙取引が停止され、同委員会は中国と日本における象牙取引が密猟を加速させたか否か評価することになる。

しかしながら、この全てにおいて最も不可解な点は、在庫象牙の取引による収益金がどのように使われているかということである。

同委員会の監査報告によれば、1999年に象牙取引から得られた利益は5億5150万円(2008年8月18日現在1ドル=110円30銭)で、この資金は全てゾウの保護活動や地域開発のために使われたということだ。この取引が密猟を後押しした証拠はないという。

収益金はどこに行ってしまうのか。なぜ、ゾウの保護にかけては素晴らしい成果を上げている国々で、さらに保護活動を後押しし、なおもゾウの個体数を増やすのであろうか。例えば南アフリカでは、あまりにもゾウの数が多いために間引きをしなければならないのだ。

象牙取引による利益をゾウの保護活動へ還元するよう要請することは、在庫象牙の取引が最終的にはゾウの個体数の増加を後押しすることとなり、これによってますます間引きの必要性が生じ、合法的な在庫象牙は増大し、将来の象牙の輸出を刺激してしまうことを示唆している。ゾウの保護活動がそれほど必要ではない国々が以前にも増してその個体数保護のための資金を獲得しているが、例えばケニアなどの諸隣国ではゾウの数が減っているという事実は皮肉である。

それ以上に重要視すべきことがある。なぜ、ジンバブエ政府は象牙から利益を得ることが許されているのか。果たして本当にワシントン条約の常設委員会は、収益金が地域開発のためやゾウの保護活動に使われると思っているのだろうか。

http://www.newscientist.com/blog/environment/2008/07/why-should-zimbabwes-government-profit.html?DCMP=ILC-rhts&nsref=ts12_head

« 地中海の象徴クロマグロを脅かす寿司ブーム | トップページ | インドネシアのマーケットでの不正取引で野生生物が危機に »

01 ゾウ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/498291/23853336

この記事へのトラックバック一覧です: 収益金はどこへ?ジンバブエ政府、象牙で金儲け:

« 地中海の象徴クロマグロを脅かす寿司ブーム | トップページ | インドネシアのマーケットでの不正取引で野生生物が危機に »