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2008年9月12日 (金)

コンゴ共和国、ヴィルンガでのゾウの密猟の陰で

The New Times  Kelvin Odoobo記 2008年7月22日 ルワンダ

自然保護活動家と動物愛護運動家らは、中国に単発の象牙取引を認めたことはアフリカでのゾウの密猟と非合法な象牙取引を助長させるとして、その決定に懸念を示している。

取引禁止の措置によって野生ゾウの数は増え、それまで減少していた絶滅危惧種のゾウの数はいったん落ち着いていた。

象牙の国際取引は、1989年に173カ国によって締結された、ワシントン条約(Cites絶滅のおそれのある種の国際取引に関する条約)によって禁止されたものの、それ以降もかなりの数のゾウ取引が認められている。

今回の決定は、中国が闇市場での象牙取引の取り締まりに充分な措置をとってきたことが確認され、それに続いたものだ。

日本に加えて中国も、備蓄基金をゾウの保護活動やこれに関する開発計画に当てるという条件で、ボツワナ、ナミビア、南アフリカ、ジンバブエに留保されている180トンの象牙を入札できることになった。

1989年に出された最初の象牙取引禁止条例の基となった実態調査の大半を提供した団体である環境調査機関(EIA)のAllan Thornton氏は「これは、ゾウが絶滅に追いやられるほどに殺されていたひどい時代へ戻ることを意味している。」とUKのThe Guardian紙に語った。

禁止条例以前には、年間推定10万頭ものゾウが殺され、ゾウは絶滅寸前だった。

UKの The Independent紙によると、禁止条例により、特にケニアなどのアフリカ東部の国々で密猟のために急激に進んでいったアフリカのゾウの減少に歯止めを掛けることに成功した。

アフリカ大陸におけるゾウの数は1980年の130万頭から1989年には62.5万頭までに激減した。象牙とは、ゾウやセイウチの牙を形作っている硬くなめらかな明るい灰黄色の象牙質のことである。

象牙は、ピアノやオルガンの鍵盤、ビリヤードの玉、車のハンドル、また、小物の装飾品などに使われている。また、近代産業では、飛行機やレーダー用の特殊な電子装置などの電子器機の製造にも使われている。

ワシントン大学の専門家は、中国の象牙に対する需要によって、ケニアのように以前はうまく管理されていたように見える国でも、非合法な密猟が急発展してしまったと言う。
また、禁止条例を解除することは象牙の非合法取引をこれまでにない程に増大させてしまうと警告している。

「つまり、さらに多くのゾウが密猟されることになるのです-単純な話です。」国際動物福祉基金(IFAW)のMichael Wamithi氏は語った。

「どの取引が合法で、どれが非合法かわからなくなるでしょう。アフリカゾウ連合により今年モンバサで開かれた会議で、19のアフリカ参加国が中国の象牙取引を認めるワシントン条約機構に異議を表明しました。 保護地区に住むゾウは密猟から比較的安全です」と、ケニアの野生生物公社所属で最も経験豊かなゾウの専門家の一人Patrick Omondi氏は述べ、また、象牙取引を支持しているアフリカ南部の他の国々に取引を放棄するよう迫った。

「アフリカ大陸で現在ゾウが生息できる地域260万平方kmのうち、保護地区はその31%に限られています。」氏によると、アフリカ南部の保護区はゾウの生息地域の39%、東部が22%、西部が39%を占めている。

同会議で、KWSの会長Julius Kipng’etic氏は、ゾウの生息国はゾウ保護に関する共通の認識を見いださなければならない、と呼びかけた。

「我々はアフリカにおける生物多様性を管理するためのチームワーク体制を作り上げているところです。長期的には、各国間の連携を強化して、連合の決議が大陸の行政の最高レベル、アフリカ連合(AU)で協議されるようになることを期待しています。」

アフリカでは、ゾウの大量殺戮の多くはコンゴ共和国、南部スーダン、中央アフリカ共和国やチャドなどの紛争地域で起こっている。

UKの The Independent紙によると、スーダンのジャンジャウィードのような民兵やコンゴの反政府グループが収入源として象牙を利用し始めたと専門家は警告しているという。ゾウの大虐殺は現在では人間の殺戮のための資金源になっているのだ。

スーダンは中国向け船便の主な経由地であり、また、オムドゥルマンは世界最大の非合法な象牙取引センターの本拠地のひとつとなっている。

南スーダンの環境観光省の事務次官Maj-Gen Alfred Akwoch氏はモンバサ会議で、象牙は南スーダンでずっと非合法で手に入っていたと語った。 つまり、彼らの敵はすでにゾウを殺しており、そのため動物達は南方に逃れてウガンダに避難したというわけだ。

2008年にヴィルンガ国立公園で起こった、14頭のゾウが虐殺されてブルンディとコンゴへ密輸された事件は、中国の闇市場向けの象牙のためだったと考えられている。

UKの The Independent紙によると、2週間の間に、4頭のゾウがかつてのルワンダのインテラハムウェのメンバーから成るFDLRの民兵によって殺され、5頭がコンゴ軍に、2頭が村人によって殺されている。

野生生物ダイレクトのEmmanuel de Merode所長は、ゾウは国家間の圧力の犠牲者である、と語った。

「ヴィルンガでのゾウの殺戮の急増は、コンゴ盆地に広がった大虐殺の一部で、南アフリカに後押しされた象牙取引の自由化や、象牙の巨大な国内需要を満たすために現地で暗躍する中国のオペレーターの存在、といった国際舞台の展開によって引き起こされている。」と氏は話した。

CITES(ワシントン条約)の中国に関する今回の決定が、広く思われているようにアフリカでのゾウの密輸を助長するかどうかは、今後を見なければわからないが、いずれにせよ、象牙取引に関してアフリカのゾウ国の意見が分かれていることは、絶滅の危機にさらされたゾウを守るための一助となるかもしれない。

http://www.newtimes.co.rw/index.php?issue=13599&article=8060

(翻訳協力:荒木和子・編集協力:石井紀子)

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