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2008年8月 1日 (金)

タイのタイガーテンプルは詐欺― 野生生物団体が非難

The Straits Times紙 タイ特派員 Nirmal Ghosh記 2008年6月23日 バンコク

僧侶がトラを連れて歩き、観光客から収入を得ているタイの有名なタイガーテンプルが、ラオスと秘密裏にトラの違法取引を行っているとして非難を浴びている。

非難するのは、イギリスに本拠を置く保護団体ケア・フォー・ザ・ワイルド・インターナショナル(CWI)で、カンチャナブリにあるワット・パ・ルアンタ・ブア・ヤンサンパノの詳しい調査に基づいた報告書を6月23日発表した。

28ページに及ぶ報告書の大半は、タイガーテンプルでボランティアとして活動し、秘密調査を行った人物の協力によるもので、トラに対する暴力の横行と搾取行為の詳細が述べられている。

また、報告書では、トラによる観光客への重大な危険性が警告されている。この寺では、精神的にも肉体的にもトラを弱体化しているが、ストレスがたまって、興奮しやすくなっているという。スタッフやボランティアに、けがを負わせたことでも知られている。

更に報告書の中には、ここはトラの救済所であるとする寺の僧侶と、トラを売買するラオスの業者との間で、繁殖を目的とするトラの交換取引を行ったことを示す書類のコピーが添付されている。このような取引は、タイの法律においても国際法においても違法である。

CWIバンコク支局のGuna Subramaniam氏によると、この報告書は2007年11月にタイ当局へ提出された。当局から回答を約束されたものの、いまだにその返事はなく、何の措置もとられていないという。

これによりCWIは報告書の公表に踏み切った。

近年、この寺は、カンチャナブリの主要な観光名所となり、クワイ川の有名な橋をも上回る人気である。

この寺への訪問者数に基づいて計算すると、入場料と、トラの頭をひざに乗せて写真を撮る撮影料約3170円(1バーツ=3.17円 7月10日現在)で、年間約1億4265万円から1億5850万円の収益があるとCWIは推定している。

この金額には寄付は含まれていない。

寺側の主張と相反し、「タイガーテンプルはトラの保護に何の貢献もしていない」と報告書は付け加えている。

トラの遺伝子構造は不明で、寺は保護目的で飼育繁殖するための最低基準を満たしていないという。

僧侶やスタッフは、15頭ほどのトラのうち平均約10頭を毎日午後1時に檻から外へ出す。短い皮と鎖のひもに繋がれたトラは、狭い廃採石場へと歩いて行き、そこで短い鎖に繋がれる。観光客はトラと一緒に写真を撮ることができる。

報告書によると、トラは、殴る、蹴る、尾を持って引きずる、耳やひげを引っ張るなどの暴力行為を受けているという。

また、僧侶やスタッフは、狭いコンクリートの檻に入れられて栄養不良になっているトラたちの顔に尿を吹き掛けることで、トラを制御しているという。

尿をかけて自分の縄張りに印を付けるというトラの習性を利用したこの心理作戦により、トラを強引に支配して、恐怖心を植え付けている。

寺はトラを繁殖するために必要な許可を得ていないにもかかわらず、繁殖行為を行っている。しかし、CWIによると、この寺で生まれたトラの出生数や生存数は正確にはわからないという。

「この寺は、密猟者から救助したトラの子どもを保護する施設ではなく、商業的なトラの繁殖場であるのは明らかで、この寺にいるトラの大半はここで生まれたものか、あるいはラオスのトラ飼育場から連れてこられたものだ」と同団体は述べている。

報告書には、突如として消えたトラの事例が記載されている。なかには交換されたトラの事例もあり、ラオスのトラ繁殖施設と交換や売買の取引を行ったものと見られている。

8年前に「救助」されて、この寺のトラの中核となった最初の8頭のうちの数頭も、実は救助されたのではなく、野生動物を売買する業者から購入したものである、ということをこの業者がCWIに認めた。

同団体によると、これは驚くことではないという。

CWIは、トラたちが不自然に従順であることから、寺に対し以前からずっと疑惑の目を向けていた。過去には、トラたちが薬を与えられているのではないかという申し立てを行ったが、いまだに証明されていない。

寺は、このような疑惑の調査をずっと拒み続けている。

本記事は、2008年6月21日に、The Straits Timesに最初に掲載されたものである。

(翻訳協力:梅村佳美・編集協力:戸川久美)

 

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