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2008年8月 1日 (金)

ベトナムで野生生物繁殖法、論議を呼ぶ

ベトナムニュース 2008年6月10日号 ハノイ発

野生生物の違法取引と森林伐採で、ベトナムの絶滅危惧動物が大量に殺されている。絶滅に追いやられるのを防ごうとして、野生生物の専門家達が危険にさらされている種を保護し、また、利益を得るために、飼育繁殖を法制化するべきかどうか、論議を交わしている。

「危険にさらされている動物たちが今日の森林破壊率とますます進む肉食への欲求にあっても、激減しないとしたら、奇跡というものだ」と環境問題専門家のPham Mong Giaoは述べる。

昨年、当局は、野生動物を含む1,000以上の不正取引事件を摘発し、約66トンの絶滅の危惧される動物の肉を押収した。

今年の3月には、環境警察警官が、24トンのセンザンコウの肉を押収した。

「絶滅の危機にある動物の不正取引は、増え続けています。絶滅の危機に瀕している多くの絶滅危惧種動物をますます追い詰めています。」と環境警察副長官Luong Minh Thao氏は言う。

Thao氏は、「不正取引の手口はますます巧妙になり、摘発は難しくなる一方だ」という。また、密売人は通常夜間に移動し、絶滅危惧動物の死体を、合法的に取引できる商品の間によく隠しているとのことだ。

絶滅の危機に瀕している動物の一つに、ゴールデン・ヘッディド・ラングールサルがいる。この動物はハイフォン市の沖にあるキャット・バ島だけに見られる動物である。レンジャーの言うには、現在、キャット・バ国立公園にはたった68頭しか残っていないそうである。

公園職員のPham Huy Luc氏によれば、密猟者たちが、ラングールや他の多くの希少動物種を追い詰めて、絶滅させるところまで来ているということだ。

世界自然保護基金(WWF)は、ベトナム内には700種近くの動物が絶滅のおそれがあり、そのうちの49種は、きわめて危険な状態にあると、警告している。

世界自然保護基金によると、動植物の数種がここ2、3年で絶滅するのは避けられないという。

世界自然保護基金の広報担当Hoang Thi Minh Hong氏によれば、絶滅の危機にあると知りながらその動物の肉を消費する人たちが、絶滅に手を貸しているのである。

最近ハノイ在住の2,000人以上を調査した結果、そのうちの47%が野生動物の肉を消費していることがわかった。絶滅危惧種の管理保護を規制する既存の法律は、あいまいすぎる。そしてこの法律を実施するに際して、レンジャー)と環境警察隊員の不足により、問題がいっそうひどくなっている。

Hong氏によれば、違法な野生生物の不正取引を管理するには、新しい厳格な法律が議会を通過し世論が問題を十分に承知するようになるしかない。

食うべきか、食わざるべきか。

絶滅のおそれのある動物の個体数が日常的に激減している一方で、動物を商業的に飼育繁殖することに関心を示す民間組織や個人の数は増え続けている。

ワシントン条約事務局が最近ベトナムで行った調査によると、200万の希少動物種の飼育に携わった中小の組織数は、約4,000であった。このうち約58種が、同国の絶滅の危機に瀕している動物の登録本のリストに載っている。

ワシントン条約事務局CITES)は、飼育繁殖している民間組織や個人が、繁殖のルールに厳格に沿っていると主張して、支持してきた。

タイ・グエン(中央高地)で絶滅危惧動物であるアキシスジカを含む鹿の飼育にめずらしくも成功した話があるだろうか。ワシントン条約CITES)の語るところでは、飼育繁殖計画では、これらの種の遺伝子のプールを確保して守るだけでなく、鹿肉を食肉産業に供給することでその地域の貧困を緩和するのに役立っているということである。
森林省によれば、法律文書を多数発行することで、異なる経済部門が絶滅のおそれのある動物を守り、飼育繁殖させ、個体数を増やすことに関わることができるようになってきたという。

森林レンジャー省長官のHa Cong Tuan氏によると、省の役人たちは、絶滅のおそれのある動物あるいは希少動物の飼育を管理して、それがベトナム法および国際規則にのっとったものとなるよう、必要な措置を講じるであろうということだ。

政府はまた、2020年までの試験的計画で、多くの絶滅危惧種の飼育繁殖に従事する。

現在のところ、国民議会は、希少動物種を保護する草案を考慮中である。生物多様性に関する法の草案は、もしも同意を得れば、利益のために絶滅危惧種を飼育繁殖することを合法化するであろう。一方、ギア・ライの代議員Nguyen Thi Thu Ha氏は、食肉産業のために絶滅危惧種を飼育繁殖する商業的利点を、法制化する前に徹底的によく研究すべきであるという。

Ha氏は「法律で、動物たちが単に利益のために利己的に利用されないだけでなく、また、食肉産業のために希少動物を飼育繁殖することも絶滅危惧種の消費を拡大させることにつながらないように、必要な措置を講じなければならない」と言う。

ベン・トレの代議員Trinh Thi Thanh Binh氏は、こう語った。「現地のブリーダー繁殖専門家」は、まさに利益目的のために絶滅のおそれのある動物を育てる傾向がある。」しかし彼女は「ベトナムにとって新しい野生生物法を制定するべきであり、それがまた、国際世論の期待にも沿っているのだ」と述べた。

http://vietnamnews.vnagency.com.vn/showarticle.php?num=01ENV100608

(翻訳協力:蔦村的子・編集協力:戸川久美)

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