ケニヤ:ブッシュミート(野生動物肉)の密猟、警戒レベルに
The Nation (Nairobi) Pascal Mwandambo記 2008年3月26日 ナイロビ
「ツァボ国立公園近隣では、ブッシュミートの密猟が前代見聞のレベルに到達しています」と東部ツァボ上級監査官のJulius Cheptei氏は言う。
Cheptei氏は「近年、その脅威は高まりつつあり、ウサギ、鳩などの小さい野生動物を破滅させかねない」と語った。
さらに昨日、「ブッシュミートの密猟は、地元の放牧場にとっても脅威です」と述べた。
「国立公園内で密猟が行われることは、ほとんどありませんが、外部、特に地元の放牧場では、その脅威が十倍になっています。現在、牧場経営者たちには、我々と協力して、小さい野生動物を絶滅の危機から救ってほしいと要請しています」とCheptei氏は語った。
巧妙化する密猟
ケニアの野生生物保護官は、ここ数年で密猟者たちも洗練されてきており、ケニア野生生物公社(KWS)の警備網を出し抜くあらゆる手段を使っていると言う。
「現在は、密猟者を逮捕するために、放牧場周辺では、特に集中的に警備を行っています」とCheptei氏は語り、David Sheldrick野生生物トラストおよびタイタ・タベタ野生生物フォーラムに、この問題に対処してほしいと懇願しているとつけ加えた。
http://allafrica.com/stories/200803251145.html
(翻訳協力:村田洋志・編集協力:石塚信子)
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