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2008年4月 1日 (火)

ロシアで狩猟されるツキノワグマ

(The Sun TOM NEWTON DUNN記 2008年2月5日 ロシア)

 『娯楽』としてクマ狩りをしている大金持ち。
 冷酷無慈悲な大富豪たちが、なんとも卑劣なやり方で絶滅に瀕したクマの冬眠中を襲い、死に追いやる。

 いまや希少なその動物たちは、いやおうなしにねぐらを襲撃され、恐怖で畏縮するうちに至近距離で撃たれる。

 そして、「ハンター」はよこしまな記念写真のため、血のしたたる死骸の横でにやつきながら誇らしげにポーズをとる。

 今年の冬、何百頭というツキノワグマがシベリアの広大な森で殺された。そしてその全ては、いたずらに、歪んだスリルと狩猟品としての貴重な獣皮が目的なのである。

 国際協定の禁制を尻目に大きなビジネスとなっている、このような希少野生動物の大量虐殺を『The Sun』が暴いた。

 しかし、ロシアの国家的シンボルを撲滅して喜んでいるのは金持ちの自国民ばかりではない。昨年では、イギリス、アメリカ、ドイツ、スペイン、ポーランド、およびフィンランドからの富裕なクライアントもツキノワグマ狩猟ツアーに申し込んでいることが弊紙の調べで分かっている。

 そのような捕殺は長年非合法とされていたが、現在はロシアのVladimir Putin大統領がその規制を緩め、大金持ちのご機嫌取りをしている。

 ツキノワグマが生息するインド、中国、日本を含む他の国においては、狩りがいまだに厳しく禁じられている。

 ほとんどのクマ同様、12月から雪が解け始める2月下旬にかけてツキノワグマは冬眠する。そして、殺さる冬眠期のメスは大半が妊娠している。クマは夏から秋にかけてが交尾期で、春の出産に備える。

 そのやばんな狩猟活動を詳しく調べるため、弊紙はハンターを装って最近の3度の狩りに同行し、現場でのおぞましい光景をビデオに収めた。

 賑やかな中心街のモスクワ通りを外れたある営業所で、『The Sun』スタッフは1週間以内に出発するという、4日間1万6000ポンド(約318万円)の狩猟ツアーを勧められた。ツアーの売りは『最低4頭のツキノワグマ獲得を保障します』というものであった。

 冬眠するクマは既にモスクワの5,600キロ東、ハバロフスク市郊外に広がる森林の奥深くに身を潜めている時期だ。

 クマ狩りをするハンターを狩場へ連れて行く旅行会社はモスクワにいくつかあるが、Slavic Trophy Club はそのうちの1つだ。

 Slavic Trophy Club の Nikolai Lynkov は「ヤツらはそこであなたが来るのを待ってますよ。4頭は確実です。運がよければ6頭獲れるでしょうね」と言う。

 「ロシアでツキノワグマを狩るのは合法です。18歳以上なら何の問題もありません。」

 迫害されるクマは長くて苦しい死を遂げることになる。

 巣穴にいるクマをガンマンの待ちうける射線までおびき出すためには、異常なほど残酷な手口が使われる。

 「クマの居場所はおさえてあるんですよ。そのために地元の人間を雇ってヤツらの動向を見張っていますからね。」とLynkov は我々に説明した。

 「クマは木のうろを好んで冬眠するんですが、そこからクマを出すのに手こずることもあります」

 「もっとも、必ず出てきますから心配は要りません。必要であれば私たちが木を切りますから」

 我々がビデオにおさめたうち1つの狩りでは、15m離れたところにいるハンターの視界に入るようにクマを穴から追い出すための拷問が20分続いた。

 まず2人の男が木の根元に切られた穴から鋭い槍でクマを突く。それで効果がなければ、男の一人が発煙弾を穴に投げ入れ、クマが息苦しくなって出てくるように仕向ける。そしてそれにも失敗すると、油を浸みこませた布に火をつけ、穴の中に入れる。そこで、クマが驚いて動き出すようにピストルの一斉発射を数回繰り返す。

 男たちが木のうろ部分をチェーンソーで切り始めると、とうとうクマは木を登り、姿を現した。目を充血させたクマは木のてっぺんに達すると、追跡者をいったん見下ろし恐ろしい吠え声をあげた。

 クマは救いを求めて最後に捨て鉢の逃走を試みたが、それもむなしく、ほんの数歩で雪の中に撃ち落とされた。

 Slavic Trophy Club は追加料金の800ポンド(約15万9千円)を払えば、捕ったクマの皮を剥いで敷物にし、それをロンドンまで航空便で送ってくれると言う。

 もしくは4000ポンド(約79万5千円)で、クマをまるごと剥製にして出荷することも出来るそうだ。ヨーロッパにはこの歪んだ『娯楽』で堂々と金儲けをする狩猟会社もある。

 Sergei Shushunov は、地元イリノイ州グレンコーでRussian Hunting Agencyを経営するロシア系アメリカ人だ。弊紙が金持ちのハンターを装って接触すると、彼もやはり冬眠中を襲うクマ狩りの手配を引き受けた。

 Shushunovは狩猟活動の正当性をこう語った─「ロシアで巣穴のクマ狩りをするのは、わな猟と同じくらい歴史があります。それもむかしは槍だけでやっていました。想像を絶するスリルだったでしょうね」

 ツキノワグマを獲ることはロシアで4年前に合法化された。油田とガス田で裕福になったロシア人は、ありふれたヒグマの虐殺に退屈し、けばけばしく飾り付けた家やオフィスの壁に掛けるためのさらに特別な獲物を要求した。

 柔らかくて長い毛を持つツキノワグマの獣皮は、その個体数の希少なことから非常に尊重される。

 現在ツキノワグマの数は激減しており、野生の姿を見つけることはほぼ不可能といえる。狩りが巣穴のクマを対象とするのもそのためである。

 動物保護活動家たちは昨夜、『The Sun』の調査に基づきこの野蛮な狩猟を禁止する法案をPutin大統領に陳情するよう、大臣に要請を出した。

 国際野生動物慈善団体のボーンフリー財団は次のように述べた。「これは絶対に止めなければなりません。ツキノワグマは本土のいたるところで絶えず襲撃され、中国では薬に使用する熊の胆汁を搾るために小さな檻に閉じこめることもあることから、きわめて絶滅に近い状態に陥っています」

 「ロシアが野生グマの狩猟全てをただちに禁止するよう、私たちは全力をあげて政府上層部の人間に要請すべきです。でなければ、ロシアではことごとく野生のクマの頭に値段のタグがつけられているようなものです」

 IUCN(国際自然保護連合)のクマ専門家、David Garshelis 博士はこう語る。「ツキノワグマが全世界から消滅する日はそう遠くないかもしれません。非常に心配です」

 「この報告がロシアで起きている現状だとすれば恐ろしいことです。また、その狩猟方法においても道徳性が問われるところです」

 「この行為に『娯楽』性がないことは明らかです。貴社のこのレポートにとても感謝いたします」

http://www.thesun.co.uk/sol/homepage/news/article762288.ece

(翻訳協力:大熊州恵・編集協力:MM)

 

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コメント

とても酷い話です。
私のブログ記事中の熊の話にリンクさせて頂きました。
事後報告ですが、ご了承いただければ幸いです。

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