ウガンダの国立公園で牧畜民と捕食動物が対立
Swara(2007),30(2),8-9.
ウガンダのクイーンエリザベス国立公園のライオンやヒョウ、ハイエナが絶滅の危機に瀕している。牧畜民であるBasongoraの人々が公園周辺で一時的居住を開始して以来だという。彼らは隣接国コンゴのビルンガ国立公園から立ち退きを迫られ、2006年3月にこの地区に移住した。薪や建築材料とするために公園内の森林を伐採しただけでなく、牧畜民達は公園内の捕食動物に毒を盛っているとされ、これによって約80パーセントのハイエナが毒殺されたという。ウガンダ政府はBasongoraの人々に適切な定住場所を見つけるのに苦労しており、また2007年の牧畜民1000人およびその家畜の立ち退き計画も、暴力事件の発生により延期せざるを得ない状況であった。
(翻訳協力:井上舞)
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